ロード中...
トップ画像

妄想で旅をしてみよう!~北海道東川町編・その1~
 

まなぶ   たのしむ  
2021.9.1

今回より本格的な妄想旅行のスタートです。まずは、「自然を楽しむ」をテーマに、北海道東川町を旅していきたいと思います。東川町は、北海道のほぼ中央、日本最大の大雪山国立公園の玄関口に位置し、雄大な自然景観と豊かな水、肥沃な大地に恵まれています。

東京羽田から飛行機で旭川空港までは1時間40分の空の旅。旭川空港からはバスにのって15分ほどで、東川町の中心部に到着します。実際の訪問では、観光案内所にて観光情報や地図などを手にするところでしょうが、今回はまず手始めに一般社団法人ひがしかわ観光協会が運営するホームページ「ようこそ東川」から観光情報を集めてみました。

子供のいるお母さんである私がぱっと目を引かれたのは「キトウシ森林公園家族旅行村」。読み進めてみると、なんとここでは、この場所がかつて海底にあったと思われる痕跡である「チャート」という赤い石を実際に自分の目で見ることができるそうなのです!チャートといえば、かつては火打ち石、今ならば庭石として使われている日常生活でもなじみ深い岩石。海辺や河原でも比較的簡単に見つけることができるこの石が、どうしてキトウシ山がかつて海底にあった痕跡になるのか、その理由ぜひ知りたい!ということで、初めての妄想訪問先は「キトウシ森林公園」に決定です。

キトウシ森林公園キトウシ森林公園

キトウシ森林公園について調べ進めてみると、こちらのハイキングではガイドさんを予約することも可能。北海道ならではの草花や野鳥などを紹介していただきながら、森の中をゆったりと散策することができるそうです。運が良ければエゾシマリスなどに出会えるかも…とのことですが、私がキトウシの森で一番楽しみなのは岩石ですから、今回の妄想旅行ではキトウシの森のガイドさんにご案内いただく気分で、チャートについて調べてみることにしました。

娘の部屋にあった『スーパー理科事典<四訂版>』(斎藤隆夫監修・受験研究社)を開いてみると、チャートとは「堆積岩の中でもっと硬いだけでなく、岩石全体の中でも1,2を争うくらい硬い岩石である。そのため、容易に採集できない。ハンマーでたたくと火花がでる。(中略)構成物…大部分は、古生代に海水中のコロイド上の二酸化ケイ素が沈殿してできたと言われているが、二酸化ケイ素の殻をもった微生物の以外が蓄積してできたと考えられるものもある。この種類のチャートは、ルーペを用いて観察すると、ホウサンチュウ(放散虫)と呼ばれる原生生物の化石をふくんでいることがわかる場合がある。」

ホンサンチュウとは海を浮遊するプランクトンの一種です。なるほど、チャートを細かく観察すると海のプランクトンの化石を含んでいることから、ここがかつて海であったと言えるわけなんですね。実際にキトウシ山のチャートにてホンサンチュウの化石がわかるかどうかを知りたくて、インターネットの海をさまよってみたのですが、残念ながら今回その情報を見つけだすことはできませんでした。それを確認するのは、実際にキトウシの森を訪問した時のお楽しみとして残しておきながら、今回の妄想旅行を終えたいと思います。

活まち子ども会 保護者A

関連リンク

一般社団法人ひがしかわ観光協会「ようこそ東川」(http://www.welcome-higashikawa.jp/areaguide/kitoushi/)

(株)東川振興公社 「キトウシ森林公園家族旅行村」(https://www.kazokuryokoumura.jp/)