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【イベントレポート】
いっしょに“楽しい”を始めよう!

まなぶ   動かす   つくる  
2021.10.26

鳥取県の西部に位置する南部町。桜やホタル、オオサンショウウオなど豊かな自然と生物が息づくこのまちに「自分たちの未来は自分たちの手で」と活動する若者たちがいます。“どきどきわくわく”を大切にしながら地域と関わる若者たち。そのパワーと楽しむ姿をちょっと覗いていきませんか?

地域を愛する若者が活躍する社会とは? 「南部町新☆青年団へん to つくり」
地域を愛する若者が活躍する社会とは?
「南部町新☆青年団へん to つくり」
2021年7月29日(木)20:00~

 

最初に登場するのは南部町教育委員会の中前さん。”青年団誕生のきっかけ”から”今後に向けた思い”までを教育委員会の視点で紹介していきます。

青年団誕生のひとつめのきっかけ、それは高校生サークルです。
高校がない南部町では中学校を卒業すると近隣の高校へ通い始めるため「まちに高校生はいるけれど姿は見えない」状態に。そこで「高校生にアプローチすることがまちの未来に必要では?」と、高校がないまちで高校生を育てる「高校生サークル」が誕生します。

新☆青年団紹介01


メンバーも活動も年々増え、高校生サークルにもいよいよ卒業生が誕生します。しかしそこには「せっかく地域とのつながりが継続できたのに…」という気持ちも。そこでふたつめのきっかけ、それが成人式実行委員会です。

新☆青年団紹介02


南部町の成人式は、新成人で構成された実行委員会が行います。この実行委員の「パワー」や「まちを愛する気持ち」を成人式だけで終わらせるのはもったいない! そこで高校生サークルの卒業生と実行委員会のメンバーが集まり「南部町新☆青年団」が誕生するのです。

新☆青年団紹介03

「ひとつの漢字が“へん”と“つくり”から生まれる様に、性別や年齢、職業、立場などが違う様々な人が集まって新たな価値を生み出していきたい」 新☆青年団の名前にはそんな思いが込められている。


誕生した新☆青年団は『“楽しい活動”と“地域での活動”を通して自分づくり仲間づくりを進め、結果として10年後20年後に幸せな人生や豊かなふるさとを実感できればよい』という考えのもとに活動を開始します。気になる活動の様子は次のコーナーで。

新☆青年団紹介04


参加する青年たちの“どきどきわくわく感”と“主体性”を大切に活動する新☆青年団。「これからどうなるかわかりません。ただ、活動すること存続することが目的にならない様に、楽しい出会い、体験、感動を求め続けていきたいと思っています」と中前さん。「挑戦はまだまだ始まったばかりです。」

続いて「こんな活動をしています!」のコーナー。団長の「ずきち」さんと団員の「いなっち」さんが「楽しい活動」と「地域での活動」を紹介していきます。

新☆青年団活動01

特に楽しかった活動の1つが巨大流しそうめん。そうめんを流す竹の切り出しから準備まで、団員の友達も参加して賑やかに開催。会場は古民家を活用たまちの交流拠点「えん処 米や(えんどころ こめや)」。
新☆青年団活動02

「焼き芋がしたい!」のひとことで始まった1泊2日のヤキイモナイト。しかし!肝心のサツマイモを用意する予算がない!! そこで募金ならぬ募芋ボックスを町内に設置したところ、集まったお芋はなんと80kg。焼き芋体験はもちろん芋積みゲームなど、町内外から集まった40人の若者が芋づくしの一夜を楽しんだ。


巨大流しそうめんやヤキイモナイトの他にも、市民レガッタ参加や留学生との交流など盛りだくさん。団員の「○○をやってみたい!」のひとことから生まれる企画も多いとのこと。聞いているだけでわくわくしてきます。
そしてお話の後半は「地域での活動」へ。

新☆青年団活動03

コロナ禍で実家に戻れず寂しい思いをしている県外の学生に「懐かしい味で元気を出して貰おう!」と作成したのが『鳥取県南部町の給食レシピBook』。新☆青年団も人気メニュー集めに奔走、最近ではTVに出演するなど、まちの懐かしい味にみんな大興奮!

鳥取県南部町の給食レシピBook

鳥取県南部町の給食レシピBook
若者の自炊応援プロジェクト実行委員会
http://tottorinanbu-kanko.jp/recipe/

 

新☆青年団活動04

成人式を盛り上げようと企画したのが「餅つき」。しかし「ただ”つく”だけでは面白くない!」と、なんと自分たちでもち米から作ることに。休耕田を借り、草刈りから田植え稲刈りと、地域の人に学び見守られながら収穫したもち米は、保育園の餅つき行事用に配ったり、餅撒き用の餅にしたりと大活躍。新成人に喜んでもらっただけではなく、地域の人に新☆青年団を知ってもらうきっかけにもなった。
新☆青年団活動05

新☆青年団が活動する様子はこちらから。


給食レシピBookやもち米づくり以外にも、高校生サークルのサポートや、ちまき作りに炭焼き教室、コミュニティ・スクールへの参画など活動は様々。「地域での活動」はもちろんのこと「楽しい活動」においても地域に根ざし、地域の人との交流を大切に進めている様子が伝わってきます。

イベントの最後は懇親会。 ほっこりとしたおしゃべりタイムが始まります。

新☆青年団懇親会

左は「南部町新☆青年団」と中前さん、右は司会の鈴木さん。


個性的な団員の自己紹介や参加された方の質問を聞いているうちにイベントはあっという間にエンディングへ。

「我々と一緒に何かしたいっていう方がいらっしゃいませんか!」と中前さん。「我々も何かしたいんです!」

いかがでしょう、みなさんも南部町の懐かしい味を作って食べてみるところから始めてみませんか? そして感想をぜひ新☆青年団のSNSへ。きっとここから次の“楽しい”が始まります。

シネマ活まち映写室より

南部町新☆青年団へん to つくり 2021/7/29 エンディング

南部町側からみた様子は新☆青年団のInstagramやfacebookで確認を!!