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コワーキングに蔦屋書店!福島県伊達市のオープンスペース「やなピア」に行ってみた

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2021.10.30

昨今のリモートワーク需要により都市部だけでなく、地方にも増えてきた”コワーキングスペース”。
「出張中だけどオンラインミーティングに参加しないといけない・・・」「旅行で来たけどどうしてもやっつけたい作業がある・・・」というときに非常に役立つ場所です。地元の目線でも、移住・定住や、企業立地の際の選定要素となるなど、重要性が増し続けています。

筆者も、地方に伺う機会が多い関係で、「地方テレワーク」的な動きをすることが多くあります。用事と用事の隙間時間にPCを開く場所を求めて、出張時はコワーキングスペースの存在を必ず調べています。
そんな筆者が、福島県伊達市に2021年春にOPENしたスペース「やなピア」に行ってきましたので、実際の体験談をお届けいたします。

(1)まずは概要をチェック

■住所
伊達市梁川町青葉町1(伊達市梁川総合支所2F)

■利用期間
平日(月曜日・水曜日~金曜日)午前9時30分~午後7時00分
休日(土日・祝祭日)午前9時30分~午後5時00分
■休館日
毎週火曜日定休、年末年始(12月29日~1月3日)
■利用料金
無料
■駐車場
有(利用無料)
■広さ等
117平米
■付属設備
・机椅子
・無線LAN
・電源
・図書ライブラリー
■URL
https://www.city.fukushima-date.lg.jp/soshiki/3/49304.html
■問合せ先
電話:024-575-1111(伊達市梁川総合支所)

阿武隈急行線「梁川駅」から徒歩3分ほどの場所に位置する、伊達市梁川総合支所の2Fに「やなピア」はあります。福島市の中心、福島駅から梁川駅まで乗り換えなし、車でも40分程度なので、気軽に行くことができます。

また、テレワークの”神器”、電源とWi-Fiが完備されています。これは嬉しい。

さらに、驚くべきは利用料金が無料!駐車場も無料です。テレワーカーの財布に優しい施設ですね。

(2)入場

やなピアの外観

やなピアは伊達市梁川総合支所の中にあるので、いかにも役所的な空間なのかな・・・と思いきや、いい意味で違和感のあるファサードを発見。これがやなピアですね。

受付は不要で、靴を脱いで自由に中に入ることができるので、早速入場。
福島県産の木材とグリーンの色調でしつらえた、落ち着きある空間です。

やなピアの内観やなピアの内観

やなピアは、「気軽に集い、学び、語らえる場所」「人が集い、賑わいのある場所」「落ち着いて過ごせる自分だけの居場所」という3つのコンセプトをもとに設計されたそうです。
「梁川+ユートピア」というのが名称の由来。

館内には「交流スペース」、「学習スペース」、図書の閲覧ができる「くつろぎスペース」の3つのスペースがあるので、それぞれご紹介します。

(3)交流スペース

やなピアの交流スペース
やなピアの一番奥に位置するのが、交流スペース。広々とした空間で、打ち合わせや休憩時の談笑などに使うことができます。声を出しやすい雰囲気なので、オンラインミーティングをするなら、この場所がいいと思います。

(4)学習スペース

学習スペースは、ふたつのゾーンに分かれています。ひとつは、やなピア中央に位置する、仕切りのない長いカウンターにイスが並べられ、フリーに作業ができるスペース。もうひとつが、窓に向かった、仕切りが設置されている個人スペースです。

やなピアの学習スペースやなピアの学習スペース

オープンな空間で仕事を進めたいときと、仕切りのある場所で集中して仕事をしたいとき、両方のニーズを叶えることができるのは、嬉しいですね。

やなピアの学習スペースやなピアの学習スペース

筆者は今回、窓際の集中スペースを利用しました。仕切りがあって周りが気にならない環境となっている上で、窓からは阿武隈山地の山々の景色が見え、開放的な気分で仕事をすることができます。天井から伸びるライトもなんだかオシャレです。

やなピアの学習スペース

テレワーカーだけでなく、学生の自習スペースとしても活用されています。
各席に電源完備の上、無料Wi-Fiも快適でした。落ち着いたBGMも、心地よい空間作りに一役買っているように感じました。

(5)くつろぎスペース

やなピアの図書スペースやなピアの図書スペース
くつろぎスペースは、図書コーナーを指します。「銀座 蔦屋書店」のコンシェルジュがセレクトした約400冊の本が閲覧できます。

筆者が訪れた際は、“人生のしるしとなる一冊”をテーマに選定した本が並んでいました。
※テーマが変更されている可能性があるので、気になる方はお問い合わせください。
ブックディレクションをしている銀座 蔦屋書店の「選書指針」も読むことができるので、どんな考え方でどんな本をセレクトしたのか、ぜひ見てみてくださいね。

筆者としては、無機質に「働くための場所が整備されている」場所より、やなピアのように図書コーナー等が設置されている空間のほうが、よりわくわく感や遊び心が引き出され、クリエイティブな思考で仕事を進めることができるような気がしています。

(6)おわりに

いかがだったでしょうか。やなピアは、設備・環境面がテレワークに最適な場所であることはもちろん、おしゃれな空間設計や窓から見える景色、銀座 蔦屋書店ディレクションの図書コーナーによって、非常に居心地のいい空間がつくられ、“また”行きたくなるようなスペースでした。福島県伊達市や、その周辺に訪問した際は、ぜひ利用してみてくださいね。

活まち新人ライター S