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JR宇島駅の目の前!“サブカルチャー”の新しい発信地を訪ねてみませんか?

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2023.10.6

 

都市中心部の下町にありそうなライトアップとカラフルな古着のディスプレイ――。豊前市のJR宇島駅の改札口を出ると、強烈な印象のポップアップストアが目に入ってきます。
今回ご紹介するフリースペース兼待合所「KITEN(きてん)」で開店したばかりの古着屋「駅前古着屋REVELOP(レヴェロップ)」です。

「KITEN」は、自由に使えるフリースペースとしての役割のほか、人々の交流を生み出すことを目的とした各種レンタルスペースとしても活用されています(例えばDJイベントや写真展など)。

この「KITEN」において、今までにないテイストを持つ古着屋を始められた店主とは、どのような人物なのでしょうか。

 

<KITEN × 駅前古着屋REVELOP>

 

若者に人気のアパレルショップ「SPINNS(スピンズ)」から海外古着の仕入れをしている「REVELOP」。「TANEMAKIプロジェクト」のスタッフである宮崎さんと連携して始動しています。
店内はリノベーションされていて、おしゃれな雰囲気を醸し出しています。古着初心者でも迷わず選びやすいラインアップも魅力です。
ビンテージの古着も取り揃えられているため、古着上級者の方も「この古着がこのお値段で?」と「宝探し」気分を楽しめるのではないでしょうか。

 

商品ラインアップ盛りだくさん!

そんな今までにないお店をオープンさせた店主・カズキさん。普段は豊前市観光まちづくり協会の一員として活動していますが、週3回のペースで自分の手腕を生かした期間限定のイベントや店舗の運営などを行っています。
そんなカズキさんに、この古着屋について色々聞いてみました。

右が店主のカズキさん。背景にはレコードのジャケットがずらり

❶ショップを開いたきっかけは?

以前東京に住んでいた頃はイベント企業で働いていました。一念発起して生まれ故郷の豊前に戻り、東京での経験を活かして地元で新しいことにチャレンジができないか、という思いからショップを開くことになりました。
実際に豊前に戻ってきて感じたのは、DJイベントやダンスなどの比較的若者向けのサブカルチャーが少ないということ。自分でできるサブカルチャーの発信方法がないかなぁ、と考えていたところ、「古着」と「レコード」が頭に浮かび、このショップのオープンへとつながりました。

❷ショップを通じて実現したいことは?

まずは、自分の好きなサブカルチャーの文化を豊前に広げたいですね。そして、ゆくゆくは豊前をサブカルチャーの町にしたいです!
「KITEN」は駅の目の前という立地のため、人が集まりやすく、目につきやすい場所にあります。こうした強みを活かしつつ、豊前だけでなく、この地域のサブカルチャー文化の発信地になれればと考えています。

お話しを伺った後、店内のオシャレな古着に惹かれたので、カズキさんにコーディネートをお願いしてみました。

服を選んでいただく際、その所作からは、古着一着一着を大事にしている真摯さが感じられました。また、説明などからも古着への知識の深さが感じられ、安心感とコーディネートへの信頼感が増しました。

最終的に、オススメされた古着2着と、自分で選んだ古着1着を購入。一週間のコーディネートの幅が広がり、毎日の気持ちが充実しているように感じています。

<紡がれる交流の結節点としての「KITEN」>

数日後、再びショップを訪れてみました。
カズキさんはあいにくの不在でしたが、同スペースでなんと書道クラブのイベントが開催されていました。
私が店内に入るやいなや、参加者の方が筆を止めて「古着は1着500円からですよー。よかったら、見ていってください。」と声を掛けてくれました。

このスペースで定期的にクラブ活動をしている書道クラブの方たち曰く、足を運んでくれた人たちに、「KITEN」で始動中の活動を互いに紹介することで、人々の交流や街の賑わいづくりに貢献できたら嬉しい、とのことでした。

クラブ活動中にもかかわらず、古着店スタッフかのような接客をしてくださった書道クラブのメンバー!

なるほど。
この場所は、単にイベントを開催したり、お店を経営したりするだけの空間ではなくて、人が集まる場所、交流が生まれる場所。そして、人々に新たな動きを生み出す場所、「起点(KITEN)」でもあるのだな、と感じました。

<豊前で吹き始めている新しい風>

「起点」と「来てん(豊前弁で「来てね」の意味)」の二つの意味を持ち、フリースペースと駅の待合所を兼ねている「KITEN」。
そして、古着屋店主でイベントの主催者、そして街づくりにかかわる地域おこし協力隊という、複数の顔を持つカズキさんが展開するサブカルチャー。

この場所と地元を元気にしたいという思いをみんなが共有することで、地域全体につながる参加型コラボレーション的なイベントに昇華する可能性を感じることができました。

そして、この様な取り組みが豊前で言う「あなたも来てん」と柔らかく誘ってくれる様な地域性であれば、ひいては町の活性化につながるのではないかと感じました。

カズキさんや、書道クラブの参加者の皆さんから感じる「KITEN」の活用性や出発点といった可能性。今後の盛り上がりに期待大です。

交流の場としての役割を持つ「KITEN」

 

豊前で生まれ育ってきた私は、豊前市の持つ底力を知っていましたし、信じていましたが、これまで豊前ではそれが上手に引き出される機会が少なかったのかもしれません。
古着屋さんが、こうした地元の底力を引き出してくれる「起点」の1つになってくれるといいなと感じています。

 

活まちの気まぐれ記者HINAKO

 

<施設・お店の情報>

★豊前市活躍拠点「KITEN」

所在地: 〒828-0021 豊前市八屋2531-2(JR宇島駅前)
利用時間: 9時~19時
問い合わせ先・利用申込: 一般社団法人豊前観光まちづくり協会 ☎0979-53-6600
Instagram:https://www.instagram.com/buzen_kiten/

★「駅前古着屋REVELOP」はリニューアルすることとなり、2023年11月に再オープン予定です。
同店に関する最新情報は「KITEN」のInstagramをご参照ください。