ロード中...
トップ画像

妄想で旅をしてみよう!~福島県伊達市編・その3~
 

まなぶ   たのしむ  
2022.2.2

前回は、子供たちが大好きな「さくらんぼ」についてのエピソードを調べることで、旅する気分を味わってみました。今回は、私の大好きな干し柿ということで、伊達市の名産「あんぽ柿」を取り上げてみたいと思います。

皆さん、干し柿には2つのタイプがあることはご存じでしょうか?「あんぽ柿」はセミドライタイプの干し柿で果実はトロリとしており、冷蔵ではゼリー、冷凍ではシャーベットのような触感を楽しむことができます。もう一つは、市田柿などのドライタイプ。こちらは、もっちりとした触感が特徴です。

と、知ったようなことを書いていますが、実は私、果実店で働いていながら、セミドライタイプの干し柿をまだ食べたことがないのです…。伊達市が発祥の地という「あんぽ柿」。今回もいろいろと調べることで、現地を旅しているように、いろいろな知識を得ていきたいと思います。

「あんぽ柿」については、前々回に利用した伊達市の観光情報ポータルサイト「だてめがね」に詳しく記載がありました。その名前の由来は、柿を天日で乾燥させているものを「天干し(あまぼし)柿」と呼んでいたのが変化して「あんぽ柿」と呼ばれるようになったと言い伝えられているそうです。しかし、その生産工程は、ただ天日で乾燥させているだけなわけではなく、この独特の食感に仕上げるため、天日干し前に「薫蒸」という工程が入ります。イメージとしては、柿の薫製をつくるような感じだそう。薫蒸が終わったのち、約40日間天日で乾燥させられ、縦にシワが出た頃に完成となります。自然乾燥のため鮮やかなオレンジ色の柿が並ぶ様子は、きっと伊達市の冬の風物詩の1つなんだろうと想像します。

あんぽ柿

さて、皆さんは干し柿をどのようにして食べますか?私がいつも食べているドライタイプの干し柿、私のおすすめの食べ方は、厚めに切った発酵バターを間に切り込みをいれた干し柿で挟んで食べること、または、一晩ラム酒につけてから食べることなんです。私の冬のお楽しみです。では、セミドライタイプはどうでしょう?今回は柿を担当している同僚に聞いてみたところ、「同じように食べてももちろん美味しいけど、地元の人はクリームチーズを合わせて食べる人が多いと聞いたよ」とのこと。発酵バターが美味しいならば、確かにクリームチーズでも合いそうです。今年の冬は初めてのセミドライタイプ「あんぽ柿」をクリームチーズで楽しんでみたいと思います。今から冬が楽しみなりません。

活まち子ども会 保護者A