そこは、旅人と地元の人々が行き交う「宿場」であり、伊達の美味いもの「伊達食」に出会える「ビストロ」でもある。
道の駅「伊達の郷りょうぜん」 人はそこを「伊達の宿場ビストロ」と呼ぶ。―道の駅「伊達の郷 りょうぜん」ホームページより
道の駅「伊達の郷 りょうぜん」のホームページのトップにあるフレーズ。この場所の特長をギュギュっと詰め込んだ言葉たちだと思う。
実際に出かけて、まさにこのフレーズ通りだと実感した。
JR福島駅からレンタカーにてまず最初に目指したのは、この道の駅「伊達の郷りょうぜん」であった。
以前のコラムの数々から、伊達の「ビストロ」への期待が育っていたからだ。
福島市から伊達市に入ってすぐ、「道の駅」への標識が現れた。そこから少し走ると視線の上の方に道の駅の建物と駐車場が見えてきた。
公式サイトでも「山間と農村に浮かぶ 伊達の宿場ビストロ」とあるキャッチフレーズの通り、
まさに「浮かぶ」ように存在していた。
お昼時間より少し前に到着したのだが、駐車場はすでにほぼ満車状態。
駐車できるスペースを探しながら、もう道の駅の人気ぶりを体感。
建物に向かう人たちを見ると、地元のかたが「いつものように」ランチタイムを過ごすために訪れている感じである。
旅人の私も、地元の皆さんに交じってランチを愉しむとしよう。
まさに、旅人と地元の人々が行き交う「宿場」なのだと、これまた実感。
大満足なランチを終えレストランを出ても、物販エリアは伊達の物産たちが賑やかに並んでいて、その場にいるだけでワクワクしてくる。
お腹はいっぱいなのに、ベーカリーコーナーや和菓子のエリアではふと立ち止まってしまうくらい。
限られた時間と限られたお腹(胃)のスペースでは、楽しみつくすのにも限界が。
でも気になって気になって、結局手が伸びて購入。
そして、その日の宿泊先にて頂いた。やはり美味であった。
そして翌日。まだ楽しみたい!と、伊達の郷りょうぜん再訪。
メインの建物にとどまらず、楽しいお店は外にもある。
フードガーデンと呼ばれるテナント棟には出店スタイルのお店が連なっている。
その一角にある「りょうぜん焼き本舗」。牛たんの串焼きが人気のお店のようだ。間口は決して広くなく、テイクアウトのみ。
窓口のようなところから注文をして、品物を受け取った後は縁側テラスに設置されたベンチに腰掛け、早速いただく。
リーズナブルなのに、大満足な美味しさ。売り切れの品もあったくらいの人気、納得である。
ここでもやっぱり、限りある時間とお腹のスペース問題があったが、それもいわば楽しい攻防戦だった。
何度も足を運びたくなる、伊達観光の拠点としても心強い存在。さすが、宿場ビストロ。
個人的には、「伊達のテーマパーク」と位置づけたい。
2023年3月。この道の駅「伊達の郷 りょうぜん」が、5周年を迎える。
それを記念した感謝祭が3月18日(土)、19日(日)の二日間で開催されるそうだ。
音楽イベントが開催されたり、姉妹都市、友好交流都市の物産販売も予定されている。
きっと、多くのひとのお腹と心を満たしてくれるだろう。
宿場ビストロの益々の発展を期待すると同時に、伊達市再訪を夢見る春である。
活まち出身 旅人W
道の駅 伊達の郷 りょうぜん http://michinoeki-datenosato-ryozen.jp/