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歌い継がれる、伊達市歌に込められた想い
 

つくる   親しむ   動かす  
2023.9.22

 

2006年に、伊達町、梁川町、保原町、霊山町、月舘町の5町が合併して誕生した伊達市。
合併から10年が経った2016年に、10周年を記念してつくられたのが伊達市歌である。
2014年4月から制作がすすめられ、約2年をかけて完成した。
2016年6月5日に開催された、合併10周年記念式典で、「伊達市コーラスの仲間たち」(平成23年に結成された、市内にあるコーラスグループを一つの組織にまとめた団体)の合唱によって披露された。
式典では、作詩をした和合亮一さんから、詩に込めた想いが語られ、詩の朗読も行われた。

(伊達市ホームページより)

この市歌を作詩したのは、福島県出身の詩人・和合亮一さん。
福島で高校教諭として勤める傍ら、作詩活動を行ってきた。2011年の東日本大震災で被災し、現場からTwitterで「詩の礫」を発表し続けたことでも注目を浴びた。
その和合さんが、市歌を作詩するにあたってまず思い浮かべたのは、伊達市の自然の豊かさだった。作詩のために伊達のまちを巡った時、美しい伊達市の季節の風景と、長く続いている道のりの数々が見えてきたような気がしたという。
伊達市の歴史と未来とが、“伊達路”によって、しっかりとつながっていることを思いながら、歌い継いでいってほしいという願いが込められている。

 

そして作曲をつとめたのは、伊藤康英さん。
これまでに100作品を超える吹奏楽曲を発表しており、吹奏楽団の指揮者としても国内外で活躍している。さらに声楽作品も多く、東日本大震災後に和合さんの詩に曲を付けた「貝殻のうた」は広く歌われている。
伊藤さんは、市歌の作曲にあたり、誰もが親しみやすく、歌いやすいメロディーを意識したそう。前半はふるさとを温かく歌い上げ、後半は伊達の明日に向かっての行進曲になっており、伊達のまち、そして伊達市民の応援歌となっている。
この市歌は、市民の誰でも自由に歌え、歌のあふれるまちになるよう、伊達市のサイトから、各種楽譜のダウンロードも可能となっており、音源の視聴もできる。

https://www.city.fukushima-date.lg.jp/soshiki/3/17026.html

 

また、市歌は毎日17時に、防災行政無線放送システムから流れていることでも、市民に知られている。この17時のチャイムと同じ1分バージョンに合わせた、「だてな健幸体操」の動画が公開されている、ユニークな取り組みも。

 

さまざまなかたちで、大切に、未来に歌い継がれていくであろう、この美しく力強い市歌を聴きながら、伊達市の自然豊かな風景や、まちの人々のあたたかさに思いを馳せてみよう。

 

活まちタクシードライバー K

 

【出典元】

福島県伊達市ホームページ 伊達市歌 https://www.city.fukushima-date.lg.jp/soshiki/3/17026.html