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夫婦の移住物語。大好きな地域との出会いから、町の関係案内人へ。

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2022.3.2

北海道のほぼ中央に位置する「写真の町」東川町。大雪山の雪解け水がゆっくりと時間をかけて流れてくる地下水を生活水とする、北海道で唯一上水道のない町。その東川町と坂本ご夫妻の関わりは、まさに「家族の物語」。なぜ東川町を好きになり、移住を決断したのか。東川町への愛にあふれる経緯について、伺いました。

※本記事は2022年3月に執筆したものです。
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坂本 佐紀・庸司(さかもと さき・ようじ)さん
佐紀さんがかつて勤めていた制作会社で東川町に関わったことがきっかけで、同町に移住。現在、佐紀さんは、全国13拠点で地方共創を行うまちづくり会社(本社:東京)に所属して、北海道安平町のシティプロモーションや移住定住促進を担当。庸司さんは、旭川デザインセンターにて、旭川市・東川町の家具組合40社を取りまとめ、旭川家具の販売、ブランド向上、認知度UP、産業観光などを幅広く担当。
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――まずは、東川町を知ったきっかけを教えてください。
佐紀さん:まず、ベースとして元々「地域活性」に興味がありました。大学でもそういう勉強をしていたのですが、私が就職活動をしていたときには、まだ「地方創生」という言葉が存在せず、地域に還元しながら働くという選択肢が少なかったんです。なので、「インターネットを使えば、地域と人をつなぐ・地方と都市をつなぐことができる」と思い、IT系の企業に就職しました。

後に転職して、大阪の制作会社に入りました。ここで偶然、東川町の移住PR動画の制作担当になったんです!当時はまったく知らない町でしたね。それから、東川町へほぼ毎月通い、移住者の声やライフスタイルをたくさん聞いていく中で、「いつか東川町に住みたい」と思うようになりました。

今でも覚えているのは、夏の撮影で、住民の方と、その方が飼っているワンちゃんと一緒に、大雪山を眺めながら忠別湖でカヌーをしたこと。撮影クルー全員で本当に心を奪われて、私を含めてクルーの7人中3人が東川町に移住しました!

北海道東川町の忠別湖
忠別湖の様子 東川町観光協会ホームページより*

――それはすごいですね!佐紀さんは、その後すぐに移住されたんですか?
佐紀さん:いえ、実は先ほどの制作会社を退職した後、インターネット広告の会社に転職します。というのも、もっと手に職をつけたくなったんです。いざ自分が東川町に移住したときに、制作会社でやっていたような営業の仕事はなかなか少ない。町民の方にインタビューをしていても、ご自身で事業をしていたり、専門性を持って働いている方が多かったので、自分の将来を考えて、スキルが身につく仕事を選びました。

そして、私より前に母が東川町に移住します。

――なんと!経緯を教えてください。
佐紀さん:母は旅好きで、急に北海道に住みたいと言い出したのですが、私がまったく知らない土地だと不安だったので、東川町を勧めました。すると、気に入ってすぐに移住しちゃったんです。東川町は北海道のちょうど真ん中あたりにあるので、北海道の各所を巡りながら、車中泊をしたりして、旅を楽しんで暮らしてますね。

私も、母が移住したことで東川町に拠点ができたので、連休がある度に東川町を訪れるようになり、東川への想いが増していきました。30歳になって結婚の話がなかったら移住しようと、勝手に思ってました(笑)。

――その後、大阪で庸司さんと出会うわけですね。
庸司さん:そうです。僕も田舎で暮らしたいという想いは元からありました。初めて一緒に東川町に行ったとき、役場で「新・婚姻届」をもらいました。

佐紀さん:入籍の際は東川町の「新・婚姻届」を出す!と決めてたんです(笑)。

庸司さん:その後、結婚の準備を進めたり、婚姻届を出しにまた東川町に行ったり・・・という感じで過ごしていたんですが、大阪で仕事をしており、移住までは至っていませんでした。そんなときに、お義母さんの知り合いの方から「ちょうど東川町で空き物件がある」という話をいただいたんです。

佐紀さん:ゆっくりいい物件を探しながら移住を進めようと思っていたんですが、ご縁もあり、このタイミングで移住しました。

庸司さん:東川町は、移住するにあたってマイナスポイントがなくて、ここなら後から考えたときに後悔はないだろうと思えましたね。

――佐紀さんが東川町と出会ってから、約5年越しの移住となりました。移住後はどのように過ごしていらっしゃったんですか。
佐紀さん:東川町に移住してから半年くらいで、現職のまちづくり会社に転職して、北海道安平町に関する仕事をしています。基本的には東川町でリモートワークして、月に何回か安平町に行く、東川町と安平町の二拠点居住みたいな感じですね。

庸司さん:私は移住後しばらくは、家のDIYを楽しんでいました(笑)。その後、旭川デザインセンターに就職し働いています。

佐紀さん:コロナウイルスが流行っていた時期に移住したので、イベントなんかも中止となり、なかなか町民の方と交流する機会が少なかったんです。最近ようやく、同世代のお友達が増えてきました。

庸司さん:そういう経験があるので、今後は、私たちが「東川町に移住してきた人の初めての知り合い」になり、友達になったり、人をつないでいく役割を担っていきたいですね。

――坂本ご夫妻が「東川町の関係案内人」としてまちに関わることを楽しみにしています。ありがとうございました。

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https://katsumachi.jp/townoffice/information/inquiry

 

*東川町観光協会ホームページ  http://www.welcome-higashikawa.jp/areaguide/cyubetsudam/