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東川町の夏の楽しみ
〜移住1年目の夏〜

たのしむ   ながめる   やわらぐ  
2022.8.31

2021年の4月に東川町に移住してきた私は雪国の春を満喫し、雪の残る大雪山が見える町の景色を楽しみながら過ごしていました。しばらくすると、田んぼに水が流れ、稲が植えられる時期になりました。小さかった稲がすくすくと育ち、水田が青々としてきた2021年の6月、HIGASHIKAWA 8425人のキャンドルナイトというイベントが行われました。このイベントは、希望する町民にキャンドルナイト用のろうそくが配布され、自宅だけでなく、町の公共施設や宿泊施設、工房、会社など町の様々な所でキャンドルが灯されるイベントです。私も水に浮かぶキャンドルを頂き、イベントの日が来るのを楽しみにしていました。

キャンドルナイトのせんとぴゅあ

イベントの当日、私は日が暮れるのを待って町の複合交流施設「せんとぴゅあ」に向かいました。せんとぴゅあには、かわいいキャンドルがいろいろな形に並べられています。その光は、私を優しく迎えてくれているようでした。周りでは、お子さんや学生さんなど町民の皆さんもお散歩を楽しまれています。キャンドルの光は、暖かいオレンジ色で優しくゆらゆらと揺れていました。その光を見ていると、時間がゆったりと流れ、深呼吸をしたくなるような心地良い感覚になります。とても穏やかな気持ちになり、その場所に立ち止まってキャンドルの灯を眺めていました。コロナ禍で多くのイベントがキャンセルされる中、温かい雰囲気のキャンドルナイトは、町民の皆さんと同じ空間を楽しめた、久しぶりに心がほっとする時間でした。

キャンドルの光

 

7月になると気温も上がり、夏がやってきました。東川町の夏は、思った以上に暑く、37度まで気温が上がる日もあります。故郷の気温よりも高い気温の日もあり、驚きました。しかし、本州の気候に慣れていた私は、暑いけれど湿気が少ないこの町の夏は過ごしやすく感じたのです。

白樺並木

 

私が、春から夏にかけて、ずっとありがたいなと感じていたことがありました。それは、この町のお水です。東川町には上水道がないため町民の皆さんは、地下水を飲んでいます。このお水が、この町に住んでいちばん嬉しかったことです。水道から天然水が出てくることが、こんなにも生活を豊かにしてくれるものだとは、思いませんでした。故郷に住んでいた時は、天然水を遠くまで汲みに行っていたので、天然水を自宅で飲むことができるのはとても嬉しいことでした。そのお水の美味しさは、日々の暮らしを豊かにしてくれています。どんなに暑い日でも、地下水は冷たく、飲むと体をすうっと通っていきます。また、お茶もご飯もお味噌汁もとても美味しいのです。そして、こちらに来てから大好きになったのは、この町のお米とお水で炊いたご飯で作ったおにぎりでした。食べるたびに、あー。美味しい!とつい言葉に出てしまうほど美味しく感じます。また、お風呂のお湯も柔らかく、入浴剤も使わなくなりました。このお水が飲めるのも、いつも見守ってくれている大雪山の山々と美しい自然のおかげだなと感謝しています。

大雪旭岳源水

 

源泉から流れる小川

 

8月にはいり、太陽が照りつける時期になると、田んぼの稲はますますきれいな緑色の葉を伸ばしていきました。緑色の稲が一斉に風に揺れる美しさは、まるで大海原の波を見ているような感覚でした。

風に揺れる稲

そんな景色を楽しみながら過ごしていると、あっという間に、稲は黄金色に変わっていきました。黄金色の稲は、太陽の光を浴びて、キラキラと輝いています。立ち止まって、稲をよく見てみると、語りかけてくるようにも見えました。美味しいお水で育った稲は、ふっくらしたお米を抱えて、嬉しそうに風に揺れています。その姿は、とても幸せそうです。そんな風景を見るたびに、豊かだなとつぶやいていました。それは、体の力が自然に抜けていくような心地の良い風景でした。

2021年の夏は、気温が高く、とても暑かった影響もあり、稲刈りが平年よりも早く始まりました。東川町でも、8月23日頃から、稲刈りが始まったのです。もう稲刈り?!故郷の稲刈りよりもずいぶん早いのでとても驚きました。そんなことを思っていたら、道端にコスモスの花が咲いているのを見つけました。その風景は、夏と秋を同時に感じる不思議な感覚でした。東川町で過ごす初めての夏は、たくさんの豊かさを感じられる季節でした。

道端に咲くコスモスの花

東川町民 自然に親しむF

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