奈井江小学校の3年生から6年生が放課後、友達と一緒に学校から徒歩3分で行ける人気の場所があります。
私の息子も、入塾前は週2日の利用予定でしたが、今では毎日のように通い、そこでの楽しい話をたくさん聞かせてくれるので、ついて行ってみることにしました。
学校が終わり、友達とおしゃべりをしながら公民館に到着。
2階に上がっていくと目の前に大きな熊と鹿の剥製が出迎える先にあるのは、
2021年5月に地域おこし協力隊の3名が講師としてスタートした、公設塾「ななかま」です。
まず先生に挨拶をして自分のファイルをノートパソコンの画面にかざして教室に入ります。
これは、子どもが「ななかま」に入退室したことがLINEで保護者に連絡が行く、「入退くん」というシステムです。
子どもの可愛い顔や変顔付き(笑)でくる通知は利用している親の安心感と小さな楽しみの1つです。
「ななかま」は、一般的な塾とは大きな違いがあり、その日に「何をするか?」と、帰宅時間は自分で決めることができます。
学校から出された宿題、iPadを使用してのワークブック(キュビナ)、「ななかま」にあるプリントなどに取り組みながら、わからない時は先生や友達と助け合いながら、ほのぼのとした雰囲気の中で勉強ができる環境になっています。
勉強後は読書をしたり、のんびりと過ごすこともできます。
5月から始まった特別授業「あおぞらDIY!」では、鳥さんの巣箱作りに挑戦している子も多く、
どんな形にするか?から自分で考えて、苦戦しながらものこぎりで木の板を切って、とんかちで釘を打ち、ついに仕上がった巣箱を木に取り付けることができた時は、
みな一様に達成感に満ち溢れている顔をしていました。
いつか奈井江町の公民館に訪れた際には、色々な可愛い巣箱があるので是非探してみてください。
別の特別授業では、町長を招いて「町長といっしょに まちづくり体験会」を行ったり、新聞社の方を招いての「ななかま新聞」や「タグラグビーをやってみよう!」など 、普段は学べないことを学びながら面白さも感じられる楽しい企画なども開催されました。
夏休み最終日には、子ども達から集めたアンケートで人気だったドッヂボールを先生と一緒に楽しんだみたいです。
また「ななかま」では、勉強など取り組んだことに対してポイントがもらえます。ポイントが貯まると、子ども達が大好きなキャラクターなどのシールと交換してもらえたり、毎月ポイントランキングが教室に掲示されたりと子どもたちの向上心も高めてくれています。
そして、各々が決めた帰宅時間になると「入退くん」で退室をして、帰りも楽しく友達と帰って行きます 。
一番の驚きなのが、この公設塾「ななかま」の利用が無料だということ。
共働き家庭が多いこの時代、放課後にお子さんが家でひとり過ごしている、学童保育しか選択肢がない、高齢の祖父母に預けている、どこで誰と遊んでいるかわからない、などという話もよく聞きます。
しかしここ、奈井江町では「ななかま」ができてから、大きな変化が起こりました。
子ども達にとっては、雨の日でも放課後にみんなに会える!色んなことにもチャレンジができる!他学年の友達もできる!沢山のことを学びながらも楽しめる機会が増えました。
そして保護者にとっても、子どもを安心して通わせられる場所ができたこと、「ななかま」での経験で成長した子どもの姿が見られることはとても大きく、
奈井江町で子育てしていく中で、なくてはならない魅力のひとつになっていると、私は思います。
自由奔放3兄妹のママ