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企業プロボノから、地方に関わる。
地方に心が向かうとき。

親しむ   極める   試す  
2022.3.9

鳥取県南部町は、町全域が環境省の「生物多様性保全上重要な里地里山500選」に指定されている、美しい里地里山のまちです。
そんな南部町で、プロボノとしてプロジェクトを進めるのは、株式会社ニコン日総プライムに所属する五代さん。定期的なオンライン会議、2度ほどの現地訪問を通じて、様々なことを学びながら共働共創開始へ向け準備中です。どんな背景で「地方」に関わることになったのか、インタビューしました。

※本記事は2022年3月に執筆したものです。
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五代 厚司(ごだい あつし)さん
神奈川県湘南エリア出身(生まれは関西)。1981年株式会社ニコン(当時日本光学工業株式会社)入社、大阪転勤を機にカメラ営業業務開始、その後オランダ駐在の4年間を除き、一貫して、国内カメラ営業・マーケティングを担当。昨年10月より縁あってグループ会社の株式会社ニコン日総プライムに移り、地方創生に関わる南部町とのプロジェクトに加わる。プライベートでは永年考えていたサーフィン復活を2年前35年ぶりに果たすも苦戦中。
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――まず最初に、南部町とどのような取組みをされているか教えてください。
2021年10月から、鳥取県南部町の地域再生推進法人である特定非営利活動法人なんぶ里山デザイン機構(http://www.nanbu-satoyama.jp/)の「機能強化」を目指し、ご一緒することになりました。現在は、機構の事業理解やメンバーが抱える課題の共有を行っています。次は機構のありたい姿をまとめ、そのためにどんなことをいつ誰がやるか、という工程表のドラフトをつくっていく予定です。

南部町の里山風景
五代さんが気に入ったという、南部町の里地里山風景

機構の方々には、「真のまちづくり会社でありたい」という想いがあるので、移住定住やふるさと納税など、様々なアプローチから、取捨選択を行いながら機能強化を目指していきます。そんな中で、私ができることはあくまで「触媒」。別の言い方をすると「伴走」でしょうか。主役は機構や南部町の皆様ですので、例えば議論が活発化するような、触媒的な存在でありたいと思っています。

また、私の所属する株式会社ニコン日総プライムは、2021年12月に南部町と包括連携協定を結んでいます。それもあって、色々なかたちで南部町を盛り上げていく予定です。

――官民が連携する、非常におもしろい取組みですね。ニコン日総プライムさんって、どんな会社なんですか?
株式会社ニコン日総プライム(https://www.n-prime.co.jp/)は、カメラなどを取り扱う株式会社ニコンと、製造系アウトソーシングの日総工産株式会社の2社が、ノウハウ融合と協業によるシナジー創造を目的として、2020年に創業しました。

シニア人材が働き続けられる社会を創造することを目指していて、重点施策に「地域の課題解決」「地方創生に貢献すること」を掲げています。今回の南部町とのつながりは、その一環です。

――なぜ、五代さんが南部町との取組みを行うことになったのでしょうか。
なんといってもはずせない話題が、2018年、ニコングループ創立100周年の際のファンミーティング。その際にたまたま、ニコンファンの青森県庁職員の方がいらっしゃって、いろいろお話させていただき、連携させていただくうちに、地方の活性化に具体的に関わっている人の存在を知りました。「地方創生」というものに興味を持つきっかけとなった出来事はこれですね。

その後私は、60過ぎまでは、国内のカメラ販売の第一線で働いていたのですが、年齢が高くなり、畑違いのデスクワークに業務が変更になったんです。更にコロナウイルスの影響で、在宅ワークが増えていきました。
すると、自己確立の面で苦労するようになってきました。今まで最前線で働いていたことからのギャップで、悶々としていたとでもいうんでしょうか。よくある話ですよね(笑)。
だから、もっと外部と接点を持って、生き生きと楽しんで仕事をしていきたいという想いになっていったんです。

一方その頃、株式会社ニコン日総プライムも、ちょうど「地方創生」に関して、会社としてどのように動いていくか、考えているところでした。南部町の話は、営業やマーケティングの経験があり、割と「外向き」な人間だから私に白羽の矢が立ったんでしょうね。

こんな経緯ですね。タイミングと一期一会が重なった感じです。

――やはり、「地方」に心が向かった背景があり、その後のストーリーやきっかけがあって、今の南部町との関わりにつながるんですね。全国の企業人の参考になるお話だと思いました。ありがとうございました。

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