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ここに来れば誰かに会える!南部町が知れる!
〜町の魅力がぎゅっと詰まった場所〜

すごす   たのしむ   まなぶ  
2023.2.8

大阪から鳥取県南部町に移住して早5年になる私。
昔から田舎暮らしに憧れていて、四季折々の自然や少し不便な生活も地域付き合いも、色んなことを含めてとても満足した暮らしをしています。

それでも時々「家ではなくのんびりできる場所がないかなぁ」と思うことがあります。
特に今は1歳児の我が子を連れていけて、歩き回れる場所探しにアンテナを張る毎日。
そんな私の町内のお気に入りの場所の1つがキナルなんぶです。

キナルなんぶは2021年5月にオープンした、様々な要素を持った複合施設。
施設内には図書館をはじめ、コワーキングスペース、カフェ、多目的室や会議室などのほか、なんぶふれあい館といって南部町の生き物や町内出身の作家さんの作品、法勝寺電車のジオラマの展示など、南部町の自然や歴史を楽しめるスペースがあるのです。

なかでも私の一押しは、オオサンショウウオ“キナるん”の住む巨大な水槽!
町内在住の自然観察指導員である桐原真希(きりはらまき)さんによると、生きたオオサンショウウオが見られるのは、県内で2箇所しかないそうですよ。

南部町の町の鳥「ブッポソウ」の剥製。他にもたくさんの展示があります
オオサンショウウオの「キナるん」。見つけるのも楽しいですよ♪

また、法勝寺電車のジオラマの見応えも抜群で、作りが細かくてタイムスリップしたような気持ちになります。
実はこのキナルなんぶの建物の横には、復元された当時の法勝寺電車の車両が展示してあり、毎月25日は中に入ることもできるのですが、これがまた楽しいんですよね。

なんぶふれあい館にある、法勝寺電車のジオラマ
駐車場横に展示されている法勝寺電車。製造から100年を迎えたそうです

ところで、南部町は人口1万人ほどの田舎まちで、その多くは65歳以上。
若い人がいないわけではありませんが、色んな世代が行き交う場所ってあまりないんですよね。

でもここに来ると、大体いつでも全ての世代の方を見かけるように思います。
コワーキングスペースでは学生や若者が勉強やパソコンをし、キッズスペースでは親子連れが遊び、カフェではご年配の方々がコーヒーを飲みながら談笑して。

特に小学校が終わる時間になると、隣接している西伯小学校から“なんぶっこストリート”と名付けられた学校の敷地と繋がった通路を通って、多くの子ども達が図書館に来て賑やかなこと。
この時間に行くと、大体私の子どもは小学生に囲まれて本を読んでもらったり、遊んでもらったりしています。

小学校と繋がる「なんぶっこストリート」

私自身は子どもと来ることが殆どですが、仮に子どもがいなかったとしてもパソコン作業したり、1人でゆっくり本を読んだりしに来ていたと思います。
その理由の1つは施設のオープン時間。
なんと22時まで利用できるんです!
田舎でこんなに遅くまで開いている場所はなかなかありません。

他にも沢山の魅力があるキナルなんぶですが、何より多世代がいるということが本当に魅力的だと私は思います。
子どもは勉強や仕事をする大人の姿を見たり、自分のふるさとについて知ったりする場所がある。
年配の人は若者の姿に刺激を受けたり、歴史や思い出を大切にできたりする場所がある。
ここに来ると必ず知り合いに出会うし、誰かが声をかけてくれます。
人口の少ない田舎まちで、人がいるということは何より安心感と温かさがありますよね。
まさに、人が“キナル(=来なる)なんぶ”。
素敵な場所です!

 

南部町民 たこやき

 

キナルなんぶ https://kinaru-nanbu.com/