鳥取県西伯郡南部町には『えん処米や』という県内外問わず、人が訪れる古民家スペースがあります。
今回はそんな『えん処米や』の魅力に迫ります。
~『えん処米や』とは?~
昭和20年代に建築された法勝寺地区の空き家を役場が借り上げ、平成28年に改修し翌年4月に開所されました。
お試し住宅エリアと、地域交流スペースが設けられている。その他、厨房や冷暖房設備も完備されており、チャレンジカフェやイベント開催の利用も可能です。
施設の管理運営は「NPO法人なんぶ里山デザイン機構」が受託して行っています。
「お試し住宅」は移住を視野に入れた方に、南部町の暮らし体験を通じて町の良さを実感していただける宿泊施設になっています。「交流スペース」は地域の集いの場として、町内外問わず誰でも利用できる賑わいの拠点です。
また食品営業許可を取得している厨房や、中庭や牛小屋は野外活動も可能なスペースになっており、イベント会場としても利用可能な多機能型の古民家です。
こちらの『えん処米や』 は、なんぶ里山デザイン機構理事の岩崎一美さんが管理担当を行っています。
岩崎さんは南部町民であり『えん処米や』 の開設当初から携わる1人でもあります。
そこで岩崎さんに『えん処米や』 について、色々とお話を伺いました。
Q『えん処米や』 の特徴と活用方法について
●「お試し住宅」として
自分自身も南部町民であることから、町民目線で南部町がどんなところか、魅力などお話出来るので移住を考える方にとって、具体的な話が聞ける事は強みの一つになるのではないでしょうか。
交流スペースを利用されている地元の方々と交流できるチャンスもあります。
そして、なんぶ里山デザイン機構の移住定住担当者への橋渡しをしていますので、実際に移住を決めた後も安心して移住に向けての準備を進めていくことが出来ます。
●「交流スペース」として
古民家ならではの雰囲気に、シニア世代からは「懐かしい」「落ち着く」と喜ばれ、若い世代にとっては 新鮮に感じられるという声をいただきます。
具体的な利用内容は趣味の集いや、教室、練習会場として活用されています。その他にはみんなで集まって、お茶やご飯を持ち寄り厨房で調理してワイワイ食事を囲むなど仲間の集いの場所として活用されています。
また、木のぬくもり溢れるおままごとキッチンを始めとし た玩具もあるので子どもたちにも大人気です。
最近では、外部主催者によるマルシェ等、イベント会場としても賑わっています。
複数の出店者が集まり新鮮野菜や手仕事作家さんの雑貨、リラクゼーション体験やこだわりの食材を使った飲食など、個性溢れるお店が館内所狭しと並びます。年代地域問わず、沢山のお客様が来場されています。
Q岩崎さんの『えん処米や』 に対する想い
名前の通り『えん処米や』に来ていただいた方との、ご縁が繋がる日々にやりがいを感じています。
日常の生活では、なかなか出会えない人とのご縁。
周辺のご近所さんをはじめ、様々な志のある取り組みをされている方、県外者の方等、えん処米やに関わっているからこその出会いに感謝する日々です。
また、この活動を通して「この方とこの方を繋げると新しい何かが生まれるのでは」という形でご紹介することで繋がりがどんどん広がっていくことも、喜びになっています。
ぜひ、今後もいろいろな方に『えん処米や』 を利用していただきたいと思います。
◎筆者・ぽのの お気に入りポイント
古民家をベースに良き雰囲気は残しつつ、厨房や冷暖房などが整えられているため利用しやすいです。
また、子どもが一緒でもやりたいことにチャレンジできる場所として、魅力に感じています。
私自身子どもを産んで1年後に露店飲食の許可を取りイベントやマルシェの出店を始めたのですが、店舗を持たないスタイルなので、スタートした時にえん処米やさんで1日のみのカフェ「1dayカフェ(チャレンジカフェ)」として利用させていただけて、とてもありがたかったです。
キッズスペースが畳なので小さい我が子が一緒でも安心して仕込みやカフェ営業をすることが出来ました。
現在は、岩崎さんもお話されていたように何組か出店者を集めてイベントを開催する場所としても利用させていただいています。
様々な場面で利用できる『えん処米や』、ぜひ皆さんも足を運んでみてはいかがでしょうか。
南部町町民・ぽの
住 所 :鳥取県西伯郡南部町法勝寺536
問合せ : 090-9068-8543 担当者直通電話
定休日 :なし 8:00~21:00
利用料 :無料(冷暖房費別) *有料イベントの場合、要利用料
※見学・利用は要事前予約