みなさんは竹のおつまみ、食べたことはありますか?
その名も「竹するめ」。鳥取県南部町のタケノコを食べやすい大きさにカットし味を付け、乾燥させ、噛めば噛むほどするめのように味が出るように加工した、そんなおつまみです。
このおつまみは、「竹害(ちくがい)」がきっかけで出来ました。竹害は、タケノコを栽培するために植林された竹が放置された結果、周囲の植生を乱して無秩序に広がり、生態系の破壊や地盤のゆるみによる土砂災害の危険増などがが引き起こされるという、やっかいなもの。
鳥取県南部町でも、竹害が発生していました。そのとき、「広がりすぎた竹林は、、、食べちゃおう!」と思い付いた方がいたそうです。これが竹するめ誕生物語。エコで画期的な発想ですよね。
さて、そんな竹するめですが、3つの味があります。一味味、カレー味、山椒味。本コラムでは、それぞれどんな味がするのか、また酒の肴として、どのお酒とあうのか、検証していきます!
<まずは準備>
お皿に盛り付けてみます。左上が一味味、右上がカレー味、下が山椒味です。見た目は薄めのエイヒレみたいですね。チョコレート菓子の「小枝」くらいの大きさです。
では、実食!
<一味味>
まずは一味味から!
食べてみると、さっぱりとした味わいの後、ピリリと辛い一味の味が染み出てきます。そして噛んでいくと、イカのスルメが潮の香りを感じられるように、植物のさわやかな香りを感じます。コリコリした食感は、口の中でだんだんスルメに近づいていく感じがしますね。
原材料を見てみると、味付けは、唐辛子ほか、しょうゆ・砂糖・みりん・清酒など、全体的に和風です。これはビールか日本酒にあいそうかな?
<カレー味>
続いてカレー味!袋を空けた瞬間から、スパイシーな香りが漂ってきます。心なしか、一味味よりもカラッとした食感です。味は、和風な味付けの竹するめとカレー粉のハーモニーで、カレーうどんやカレー南蛮を少し思い出すような味わい。辛さは控えめですが、カレー感はしっかり楽しめます!子どものおやつにも良さそうですね!
<山椒味>
最後に山椒味。口に入れた瞬間に感じたのは、食感の違い。一味味・カレー味より、もったり・ねっちりしているように感じます。噛めば噛むほど、味が染み出てきて、濃厚で深い味わい。竹と山椒の香りは、さわやかな森林を感じるような心持ちになります。竹するめと、かかった香辛料が最も一体化しているのは、山椒味かもしれません。
<お酒との相性を検証!>
そして待ちに待った、各種お酒とのマリアージュを検証!今回は、ビール、ハイボール、日本酒(純米吟醸)の3種です。
早速、どの味の竹するめに、どのお酒があうか、検証してみます!予想通りの結果になるか、はたまた意外な結果となるのか?みなさんも考えてみてください!
・・・では、乾杯!!!
<結論>
ということで・・・以下の結果になりました!
結論:一味味はビールと、カレー味はハイボールと、山椒味は日本酒とぴったり!竹するめはどの味も美味しい!
※あくまでも個人の感想です。
お酒との相性は、おおかた予想通りだった方も多いのではないでしょうか。上記の組み合わせ以外にも、カレー味はビールにもあう一方で、こどものおやつにもいいと思いました。一味味は、さわやかな味わいで、大人がおやつにするのもいいかもしれません。山椒味は深みのある味なので、時間をかけてじっくり楽しむのがよいでしょう。
いかがでしたでしょうか?ワインや焼酎など、まだまだ試していないマリアージュもあるので、私もまた再チャレンジしてみたいと思います!
竹するめのことが気になった方は、鳥取県南部町のふるさと納税返礼品や、米子空港のオンラインショップ、製造販売元である「緑水園」のamazonショップ等で販売されていますので、お試しあれ!(2021年9月現在)
活まち新人ライター S