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都留市で、驚くべきものごとにたびたび出会う
 

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2022.7.20

山梨県都留市といえば都留文科大学を思い出す。昭和の終わりごろ、大学受験のとき首都圏にそういう大学があることを知った。

あれから30年以上が経つし、まことに失礼ながら既に閉校してるものと思い込んでた。が、調べて驚いた。閉校どころか、都留市には平成に入ってなお2つの大学が設置されてる。人口3万人規模のまちに大学が3つも!?

年齢層別の人口を調べると、今度は驚きを超えて笑いが出た。20代前半の突出ぶりは統計ミスったんじゃないかと思ってしまう。都留市の大学生は約3,000人とのこと。まちの10人に1人が学生さんか。中年になって痛いほど感じるが、若者が多いという事実は、とてつもない財産だわ。

まずは記憶にある施設から辿ってみたが、都留市には行ったことがないので、どういう土地なのか全く知らない。地図で確認すると……富士山麓、見るからに川が削った地形で、可住地は南西から北東方向へ細長い。山と水のまち、という印象をもつ。語弊を恐れずにいえば、ずばり田舎町……!

 

都留の全景

 

しかし、まちの中心を貫いて走る富士急行とJRに乗れば、都内まで1時間ほどらしい。大自然から大都会まであっという間に移動できる。ずるいぐらい便利な場所だ。都留市が長年にわたって若者を保持し続けられるのもわかる。市外の大学に通う学生への定期補助などもあり、若い人々の定着に尽力されてる様子も伺える。

まちの中をGoogleストリートビューで徘徊すると、段々になった滝に目が留まった。田原の滝というらしい。これほど派手な滝が日常に存在してる風景は、超平坦なまち岡山市に暮らす者としては不思議で羨ましい。観光マップを見ると、その他いたるところに滝がある。さすが山と水のまち、というほかない。

 

 

 

ストリートビューを北東方向へ走らせると、レンガ造りの古い橋に気がついた。レトロもの好きとして見逃せない。名称は落合水路橋、水力発電用に造られた導水用の橋らしい。日露戦争後の1907年に作られ、100歳超えた今も現役らしくて驚く。こんこんと水が湧き、今なお使われる。水のまちならでは、だ。

 

 

 

落合水路橋の見えるあたりから後ろを振り返ると、リニアモーターカーの実験線が見える。都留市を中心とした山梨県にこれが造られたのは、長大なトンネルや急勾配を走らせてデータ収集するためと聞く。つまり、山のまちだからこそ。

 

 

 

100歳超のレトロ建造物と超未来の建造物をいっぺんに見られる。圧縮された歴史、時間のコントラストに目眩がする。このポイントに立ってみたい。写真を撮ってみたい。

都留市、いちいち驚異なものがさらっと存在してるな。このまち、もっと知られていい。

 

 

活まち雑貨店 店員T

 

※画像・リンク 引用元:Google社「Google マップ、Google Earth」

※参考サイト
 3,000人の学生が学ぶまち(都留市公式)

 都留市定住促進遠距離通学補助金(都留市公式)

 都留市の人口と世帯(GD Freak!)

 駒橋発電所落合水路橋(ニッポン旅マガジン)

 山梨実験線について(山梨県リニア見学センター)