山陰八景のひとつ、東郷池。温泉、食材、歴史、そして多様な生きものが住まうこの地に、暮らしを楽しむ達人がいます。今日は達人と一緒に魅力溢れる東郷池のほとりを散策してみませんか?
鳥取県の中央に位置する湯梨浜町。この地に暮らす人々との出会いを通してまちを知り、まちとの関わりを形づくる場が「ゆりはまカレッジ」です。今回は「湖とともに生きる編」として、東郷池の“温泉”と“生きもの”を知り尽くした三人をゲストにお送りします。
イベントの冒頭は、湯梨浜町役場みらい創造室の谷岡さんがまちの様子を紹介していきます。
鳥取県のほぼ中央に位置する湯梨浜町は、羽合(はわい)町、東郷町、泊村が合併して誕生したまち。アメリカ ハワイ郡との交流もあり夏は役場の職員がアロハシャツ姿で勤務する。 |
町名が特徴を表す湯梨浜町。中ほどにある東郷池には「はわい温泉」「東郷温泉」、山側には梨畑、海側には海岸と、多様な自然環境がまちを取り囲む。 |
夕日に映える四ツ手網が有名な東郷池。周囲約12km水深2~7mの汽水湖で冬にはカモなどの渡り鳥がやってくる。町民には東郷池と東郷湖、2つの名前で親しまれている。 |
梨をはじめ様々な特産品のある湯梨浜町、赤枠は東郷池で捕れる魚介類。特産品である鬼蜆(おにしじみ)の他、シラウオ、フナ、コイ、ウナギなど、多彩な食材が身近に揃う。 |
生涯活躍のまちづくりに取り組む湯梨浜町、その1つが「レークサイド・ヴィレッジゆりはま」。東郷池のほとりにあり温泉付き分譲地も用意される。 |
関係人口に着目したまちの取り組みが「ゆりはまフェロー」。登録方法は簡単で「ゆりはまフェローズ」のフェイスブックページに「いいね!」するだけ。 |
最初のゲストは「とっとり暮らしアドバイザー」を務める三宅美智雄さんと香さんのご夫妻。「町内の温泉はすべて制覇した」という三宅さんが、ゆりはまの魅力について話していきます。
ゆりはまの魅力に惹かれ、東郷池のほとりに移住してきた三宅さん。カヌー体験をはじめ城跡や滝巡り、冬はイルミネーションと四季を通してゆりはまを満喫中。中でも自宅の目の前で上がる花火は絶景とのこと。写真はハワイ海水浴場(左)と東郷梨祭り(右)の様子。 |
鳥取県の中央にある湯梨浜町は、県内はもちろん近県へのアクセスも良好。そんな地の利を活かし県内のみならず、岡山や兵庫、島根まで足を延ばして『日帰り温泉』を楽しむ三宅さん。 |
町内にたくさんある温泉から三宅さん厳選のランキングを発表。(笑) まちには老舗温泉旅館から「ひなびた温泉場」まで、実に様々な温泉が揃っています。足湯や温泉スタンドもあり、まさに温泉三昧! |
次のゲストは中前雄一郎さん。みんなから「漁師のおっちゃん」と呼ばれる中前さんが「素晴らしい湯梨浜の自然」をテーマに話していきます。
「地域の自然の素晴らしさ」に気づいて欲しくて始めた“サケの飼育放流プロジェクト”。写真は卵から育てたサケを放流する子どもたち。4年後には戻ってきたサケの同窓会が開かれます。この環境学習を通して人の輪が広がり、地域の自然を大事にする心が育まれていきます。 |
「東郷池を元気にするような本を!」と始めたのが“東郷池を元気に 野鳥プロジェクト”。ゆりはまに広がる素晴らしい自然を収めた「お散歩ガイド」はTVでも注目を浴び、町内の至る所にこの本と双眼鏡が置かれる様になりました。そしてこのプロジェクトは“東郷池バードウォッチングプログラム”へと発展していきます。 |
昔は遠洋漁船でマグロを捕っていた中前さん。その後教員から小学校校長を経て、今は“お魚発見プロジェクト”、“湯梨浜町の生き物 それぞれのドラマ発掘プロジェクト”など様々な地域貢献プロジェクトを手掛けています。「ボランティアは楽しんだ者の勝ち(笑)」、そう話す中前さんは間違いなくゆりはまの自然を楽しむ達人でした。 |
さてここからは「ゆりはまカレッジ クロストーク」のコーナー。三宅さんと中前さんに気になるところを伺っていきます。
-東郷池の近くに暮らしていて良かったなと思うポイントは?
三宅さん 季節の移り変わりが見やすいってのもありますし、あと夕日が特にきれいなところになりますので、夕日でお空が赤くなったらあわてて写真を撮りに行くような感じですね。
中前さん 小さい頃から潜ったり魚釣りしたり本当にいい遊び場です。豊かな食べ物もあるし、鳥とか魚にしても見ていてすごく癒やされますよね。だから今、東郷池の周りを散歩している人がすごく多いです。みんな東郷池が好きなんだなって。
-中前さん、湯梨浜町の自然に触れて育った子ども達に一番感じて欲しいことは?
中前さん 湯梨浜町に生まれて良かったなって気持ちです。これからも、地元の身近な環境を考える環境教育をやっていきたいなぁと思っています。
「ゆりはまに来たら声をかけて」「一緒にフィールドワークで楽しみましょう」と話す達人たち。続きは是非ゆりはまでどうぞ!
左から、中前さん、三宅美智雄さん、谷岡さん、三宅香さん、ファシリテーターの鈴木さん。中前さんと三宅さん、谷岡さんは「湯梨浜町総合相談センター どれみ」から参加。 |
シネマ活まち映写室より