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『燕趙園』がコスプレの聖地に?劇場版『キングダム2』の公開によせて。

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2022.4.13

2022年7月15日、実写映画『キングダム』の続編にあたる『キングダム2 遥かなる大地へ』が劇場公開される。

「キングダム」とは、原泰久さんによる漫画作品で、『週刊ヤングジャンプ(集英社)』で連載している。中国史上初めて天下統一を果たした始皇帝と、それを支えた武将、李信が主人公で、古代中国の春秋戦国時代における、戦国七雄の戦争を背景とした作品だ。
その発行部数は、2022年4月現在で8,700万部を超える、日本屈指の人気作品。実写映画も、2019年に第1弾が公開され、興行収入は57.3億円を突破し、同年公開の邦画実写作品でNo. 1を獲得。山崎賢人さんや吉沢亮さん、長澤まさみさん、橋本環奈さんなど、豪華俳優陣の出演も話題となった。

そんな超人気作品なので、前々から映画の続編ができるだろう、という噂はあった。2019年公開の『キングダム』は、漫画原作に対してはごく序盤のストーリーを元に作られていたので、当然だ。満を持しての第2弾の公開発表に、多くのファンがわくわくしているに違いない。

さて、筆者が『キングダム2 遥かなる大地へ』の公開情報を聞いたときに思い浮かんだことと言えば、
「お、これは『燕趙園』が人気になるかもな」
ということだ。

『燕趙園 (えんちょうえん)』は、鳥取県湯梨浜町にある日本最大級の本格的な中国庭園。 鳥取県と中国・河北省の友好のシンボルとして建設された。
河北省の技師が設計し、中国の資材を用いて仮組した建物をいったん解体して日本に運び入れ組み立てたという、本物のへのこだわりと、山陰八景・東郷池を借景にした庭園美が特徴だ。

園内には、28の絶景ポイント(28景)があるほか、中国雑技団の雑技ショーの開催や、中国雑貨やスイーツのお店があり、様々な楽しみ方ができる。フジテレビの月9ドラマ「西遊記」(2006年)のロケ地としても利用されていたらしい。

燕趙園

そして、近年人気となっている燕趙園の楽しみ方が、「コスプレ」だ。
「鳥取県観光施設コスプレ受け入れサイト*1」によると、「庭園の緑と、黄色の屋根に赤い柱の建造物のコントラストが美しく、360度中華ロケに適しています。庭園(池・滝・岩場・橋・竹林)や、屋内、回廊等、敷地内に居ながら様々な情景が楽しめます。」ということらしい。

たしかに、中国に関連した漫画やアニメはたくさんあるし、コスプレイヤーにとっては、理想的な写真が撮れる場所のひとつかもしれない。
毎年、春と秋には「中華コスプレ大会」を開催しているほか、普段からチャイナドレスの貸し出しを行っているなど、コスプレへの理解もありそうだ。

また、中国の戦国時代 (紀元前403年~紀元前211年)に河北省に存在した2つの国家「燕」と「趙」が、名前の由来らしい。『キングダム』も、春秋戦国時代が舞台なので、少し親近感を覚える。

そして、『キングダム2 遥かなる大地へ』は、「キングダム」の数あるキャラの中でもトップの人気を誇る ヒロイン的キャラクター、羌瘣(きょうかい)が登場する。
羌瘣は、清野菜名さんが演じることが発表されているが、発表に至るまで、ネットやラジオでは演じる女優について、予想合戦が繰り広げられており、ファンの期待度の高さがうかがえる。また、小島瑠璃子さんや桜井日奈子さんが、既に羌瘣のコスプレを 披露しており、ニュースでも話題となった。
きっと、羌瘣のコスプレ をしたい人は、日本中にたくさんいるはずだ。

燕趙園が、キングダムファンのコスプレイヤーの聖地となる日が、もしかしたら来るのかもしれない。

活まち新聞社 新人ライターS

燕趙園
https://www.encho-en.com/

*1
https://www.encho-en.com/%E6%92%AE%E5%BD%B1%E3%82%B9%E3%83%9D%E3%83%83%E3%83%88%E7%B4%B9%E4%BB%8B/%E4%B8%AD%E5%9B%BD%E5%BA%AD%E5%9C%92-%E7%87%95%E8%B6%99%E5%9C%92/

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