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東郷湖をたどると団子に出会ったのでハワイで食べることにした
 

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2022.8.10

鳥取・島根の海沿い、国道9号線ほど楽しいドライブコースもない。視界は常に広く、浜が見えたり隠れたり、JR山陰本線と並んだり別れたり、適度なアップダウンがあったり、風力発電の巨大プロペラ群が不意に現れたり、ひたすらのんびり走れるのに飽きない。

というわけで、湯梨浜町を通過したことは何度もある。合併前、羽合町のころ「ハワイゆ~たうん」に立ち寄ったこともあるし、東郷湖畔の温泉宿に泊まったこともあるが、旅の中継点として利用し湯梨浜町を目指したものではなかったので、このあたりの詳しいことはほとんど知らない。

東郷湖がなぜ「東郷」と呼ばれるのか名の由来を検索してみたけど、なかなか見つけられない。むかしむかしの伯耆国の中心、倉吉から見て東にある郷(さと)だったから、かな……。検索中に出会った、町の公式サイトにある「東郷荘絵図」の解説ページが楽しい。

東郷湖と書いたものの、一般的に地図では東郷池と表記される。でも、国立国会図書館レファレンス事例詳細によると、例えばあの伊能忠敬は東郷湖と記してたそうな。そのほか別名が「鶴の湖」だったり、施設名として東郷湖羽合臨海公園なんてのがあったり、この曖昧な揺らぎが百年以上も続いてるというのは実に日本的(にほんてき/にっぽんてき)でいい。ちょうど東郷湖/東郷池は汽水、混じり合ってておもしろい。

地図や観光サイトを見ると、東郷湖の周囲には湖を見下ろす展望ポイントが多数ある。ざっと調べたところでも、出雲山展望台、羽衣石(うえし)城址、道の駅はわい、ハワイ風土記館、大平山展望台、北山古墳。こんなにあるのに、ひとつも行ったことがない。

なかでもハワイ風土記館に目が止まった。平成初期に建てられたらしく、昭和の薫りが強く残ってて素晴らしい。レトロもの好きとして今まで見逃してたのが悔しいぐらい。次はここを目的に湯梨浜へ行こう。

湯梨浜町のハワイ風土記館

 

羽衣石城址というのも気になった。はごろも? 湯梨浜に羽衣伝説があることを初めて知った。各地にあるとは聞いてたけど、そのうちのひとつがここだったとは。そういえば、町の公式キャラクター「ゆりりん」て、なるほど、これが元ネタだったのか。いまごろ気づいた。ぼんやりしすぎてた。

羽衣のお話が、おとなり倉吉市の打吹山につながってて驚いた。打吹公園だんごは大好物なので、次の湯梨浜は、ハワイ風土記館でだんご食べながら東郷湖を眺めよう。決定。

 

おまけ。ストリートビューで見つけた。鶴を模した街灯と、水田を飛び立とうとする白鷺らしき鳥がシンクロしてた。美しくて楽しい。


活まち雑貨店 店員T