鳥取県湯梨浜町のサイト、「ゆうゆうゆりはま」。
このサイトがとても面白くて、連日はまって見ている。
サイトのTOP、「鳥取のサンルーム。湯梨浜町」とあり、思わず、晴れた空の下サンルームで読書する自分の姿を妄想してみたり。
あまりにもサイトの仕様が個人的にぴったり来て、この書籍versionはないのかと調べてみたところ、同じタイトルの本を、私のまちの図書館で見つけた。
それが、この「ゆうゆう、ゆりはま 空も人も晴れている」。
借りてすぐ、一気に読み終えてしまった。面白い一冊、見っけ!!自分好みの本を見つけてしまうと、人知れずテンション上がってくるから仕方ない。
この本は、ひとりの旅人が「ゆりはま」を訪れ、七つのシーンを展開しながらまちをまわる、という設定。
「この町の、汲めども尽きぬ魅力に惹かれてひとりの旅人が歩き回りました。
(中略)
この本は、なぜこの町を歩くと気分がいいのだろうと旅人が歩きながら考え、考えながら歩いた道のりです。」
これは、旅行好きならば、絶対に好きになる一冊だと思う。自分も一緒に旅しているかのように思いながら読み進めてしまうから。そしてこれを読み終えたときには、湯梨浜というまちの隠れファンになっていること、間違いなし。なぜ「隠れファン」か?本を読んだ時点では、まだまちに足を運んでいない、旅人予備軍である、から。そして、その予備軍は必ずや、旅人になり、ゆうゆう湯梨浜を訪れることだろう。だから今は、エアー旅人として、この本の魅力を分かちたい。
(この本はとてもとても気に入り、心惹かれた箇所が多すぎたため、今後数回に分け、本コラムにて紹介したいと思っている。)
まず、本書の1章「一景」で印象的だったのが、サンコウチョウが登場するくだり。夏鳥として、羽衣石山(うえしやま=376m)などに渡ってくるサンコウチョウは、湯梨浜町のまちの鳥なんだそう。
この鳥、漢字で書くと「三光鳥」。鳴き声が「ツキ、ヒ、ホシ、ホイホイホイ」と聞こえるとかで、月・日・星の三つの光の、三光鳥。ただ、動画にてその鳴き声を確かめてみたのだが、私には芸術的センスが欠けているのか、ちょっと想像力が乏しいのか、そう聞こえるかは正直よく分からなかった(悔しいので何度も聴いてみたのだが)。
でも、このサンコウチョウがなぜ「まちの鳥」かというのが、なんともいい話なのだ。
かつての羽合町、泊村、東郷町、三つの町村(光)が合併してできたから、というのと、新しい町名ゆりはまは、「湯」「梨」「浜」の三つの輝かしいもの(光)でできているという、二重の意味によるもの、というわけなのだ。湯梨浜というまちは、土地もひとも、それぞれが月、太陽、星のように輝いているのだろう。
輝いている、といえば。
サンコウチョウが出てくる章に続いて、「二景」の最初に出てくるのが、ゆりはまの「輝く女性たち」。さすが、羽衣天女の話が伝わる土地らしいではないか。しかもゆりはまの女性はちょっと違う。そのインパクトたるや、群を抜く。
松崎商店街の名物ともいわれる、「鬼嫁」なるものがその代表。みずからをそう呼ぶネーミング、賢すぎる。絶対に、素通りできないもの。立ち止まってしまうもの。エアー旅人は興味津々である。
さて。その、鬼嫁の方々が登壇するイベントが、活まちで開催されたという。
「全国5自治体まちづくりサミット~“すごい”まちづくりから考える未来の活躍人口づくり~」だ。
活まちでイベントレポートが公開されているので、ぜひご一読を!<イベントレポートはこちら>
活まち書店・店員M