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嗚呼、吉田うどん。都留市で気づいた食の楽しみ方。<前編>

まなぶ   たのしむ   動かす  
2021.6.17

都留の人に、都留でおいしいものは何かを聞くと、だいたい「吉田うどんかな。隣町(富士吉田市)が本場として有名だけど、都留もうどん屋が多いんだよ」という旨の回答が返ってくる。

吉田うどんとは、『主に山梨県富士吉田市を含む郡内(ぐんない)地方(※)で食べられている郷土料理です。強くてコシの強い麺、馬肉、キャベツを使用したトッピング、味噌と醤油をあわせたつゆが特徴です。(山梨県立ひばりが丘高校うどん部のHPより引用)』とある。(※)郡内地方は、現在の北都留郡・大月市・上野原市・都留市・富士吉田市および南都留郡の一部。富士五湖のあたり、というとわかりやすい人もいるかもしれない。

なるほど、興味が湧く。そして当然のことながら、オススメされたら、食べたくなる。「じゃあ吉田うどんを食べたい」、と僕が応えると、都留の人は、親切にも「朝うどん」と「昼うどん」に連れて行ってくれた。

まるでうどんロードのように都留市にはうどん屋が点在
都留市は、国道139号線(通称:富士みち)沿いに多数のうどん店が所在。まるでうどんロードだ。

その味はというと、とても美味しかったのは言うまでもない。しかしなにより、「インパクトの強い食べ物」という印象が僕の心に刻まれている。

そのインパクトの源はなにか?

非常に硬くてコシが強い麺。こんなに硬い麺は食べたことがない。
牛肉でも豚肉でもない、馬肉の付けあわせ。なぜか相性抜群の、キャベツ。
お客さん全員がうどんにかける謎の調味料、「すりだね」。
大食いな方の自分でも、パンパンに満腹になるほどの腹持ちの良さ。
にも関わらず、それを何杯も食べる猛者たちの名前が刻まれたプレートだらけの店内。
うどんを楽しむ、老若男女、本当に多種多様な層のお客さん。おまけに、衝撃の安さ。

これらの要素が、僕の「初・吉田うどん」の印象をつくった。ずいぶん詰め込んだ「初」だ。
強すぎるファーストインプレッションの後は、新型コロナウイルスの影響もあり、残念ながら都留市を訪問できていない。これは、逆に次の訪問が楽しみになる。きっとまた、吉田うどんを食べるのだろう。そこで僕は、次なる「その時」に備えて、吉田うどんを調べ、より楽しむ術を模索したのだった。<後編へ続く>

活まち出版社 新人ライターS