福島県伊達市にある道の駅「伊達の郷りょうぜん」の酒井さんと、いちご農家「松葉園」の大橋さん。いまや道の駅の目玉商品となった「いちごサイダー<いちごから笑顔>」の開発物語は、このお二人の出会いから始まります。イベントに参加したみなさんが「りょうぜんへ行ってみたい」と感じたその内容とは?
今回のイベントは乾杯から始まりました。事前に届けられたいちごサイダーのキャップを回せば、「プシュッ」という音とともに広がるいちごの香り。まるで生のいちごを食べている様なおいしさ。参加したみなさんの顔もほころぶ、まさに「いちごから笑顔」の瞬間です。
最初にご紹介するのは、「福島なまりで進めますね・・・」と、話し始めた酒井さん。丁寧に話す姿が印象的な酒井さんは、商品開発を7つのステップにわけ、わかりやすく説明していきます。行き詰まりやすいポイントと、それをどの様に乗り越えてきたかも、ご本人ならではのリアルな言葉で綴ります。
酒井さんのお話を聞くと、「道の駅」が単なる商業施設ではない、「まち」の魅力を掘り起こし、「人」の交流を活性化するという、もうひとつの側面も見えてきます。
「まちの盆踊り復活」もその一例。これはオープン前から進めていた企画で、住民だけではなく、帰省した方にとっても昔の友達に巡り会える貴重なイベントになっているそうです。こんなところが「りょうぜんへ行ってみたいなぁ」と思わせる1つのポイントなのかも知れません。
ちなみに今年は盆踊りではなく、別のイベントを計画中とか。お楽しみに!
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「プラスの言葉がプラスの出来事を呼び寄せると、僕は信じています。」
そう力強く語るのは大橋さん。画面越しでもその<わくわく感>が伝わってきます。今では自ら加工施設をつくり、6次化に取り組んでいるそうです。これからも色々な新商品を考えていくとのこと、みなさんも道の駅「伊達の郷りょうぜん」のチェックをよろしくお願いします!
大橋さんが最後にお話したのは『想いを口にすることの大切さ』。「自分の想いだったり目的だったりをしっかり持って、恥ずかしがらずに口に出して言うということがすごく大事になります。それが出会いに繋がったり、歩み始める第一歩にもなったりします。」
たしかに今回のイベントを通して伝わってくるのは、「人との出会いが困難を乗り越える鍵になっている」ことと、その出会いが「想いを口にして行動したことで生まれた」ことの2つ。商品開発の一番のポイントは、実はそこなのかも知れません。
なお、大橋さんの「“叶”という漢字のお話」は、参加したみなさんが「なるほど」とうなずく秀逸さ。ぜひ松葉園でご本人から直接伺ってください。(笑)
「りょうぜんを知ってもらいたい」「りょうぜんに遊びにきて欲しい」。そんなお二人の想いが生んだいちごサイダーの物語。イベント後のアンケートでは「参考になった」というご意見のほかに、「遊びに行きたくなった」「(伊達市への)帰省が楽しみ」などなど、うれしいお言葉をたくさんいただきました。お二人の地域に対する想いは、今回も確かに伝わった様です。
さて、いちごサイダー開発物語はこれで終了・・・ではありません。「まち」のリアルは今も続いています。続きはぜひ「りょうぜん」へ赴き、みなさんご自身の目で(舌で?)ご確認ください!
シネマ活まち映写室より