活まちサイト上にある、自治体パビリオンの「まち」にまつわる読み物が「活まちコラム」。
今年(2022年)に入り、これらのまちのひとつである福島県伊達市を訪れる機会を得た。
初めての土地に出かけるワクワク感とともに、まちの「どこ」を訪れるかプランを練るときの参考にしたのが、活まちコラムだった。
活まち住人をはじめとする執筆者たちによって、それぞれのまちの人や場所や楽しいことなどが紹介されているコラムたち。
それらを読むたびに、(いつか、このまちを訪れることがあれば、この場所行きたいなぁ・・・)なんて妄想していた私。
実際に、その妄想を現実化できるチャンスがやってきた。逃すわけにはいかない。
私の中でぼんやり(行きたいな・・)と浮かんでいた思いは、現実化できるこの機会を逃すまいと、いつの間にか雪だるま式に
「絶対に」行きたい場所、
「絶対に」食べたいもの、
「絶対に」やりたいこと、などなど強固なる願いとしてリスト化される。
それをもとに、訪れる順序とか時間とかを考えながら行程をパズルのように組み立てていく・・・・
旅行前のこんな時間が、私を一番ワクワクさせる。
今回の旅で、実際のリスト化に貢献してもらったコラムたちがこちらである。
「固定観念は打ち砕かれる。熱い思いと、考え抜かれたおもてなし。道の駅伊達の郷りょうぜん」
伊達市訪問、最初に訪れたのは「道の駅 伊達の郷りょうぜん」だったし、「レストランだて食庵」で迷わず注文したのが「特選から揚げ定食」だったのは、もちろんこのコラムの影響である。
【イベントレポート】「りょうぜん」へ行ってみたくなる不思議なサイダーの物語
活まちイベントレポートで一方的に知っていた、この「いちごサイダー」とのご対面にはちょっと感動を覚えた。
嬉しくてその日に宿泊先で一気飲みしたいところではあったが、翌日の登山のためにあえて取っておいた。
伊達市滞在二日目は名峰といわれる霊山(りょうぜん)に登る予定があり、できればその山頂ではこの「いちごサイダー」で乾杯したかったからだ。
美しい名峰の麓にある、日本初の本格的チルドレンズ・ミュージアムを知っているか。
名峰・霊山を知ったのは、このコラム。
コラムのメインテーマは霊山の麓にある「チルドレンズ・ミュージアム」についてだったのだが、個人的には紅葉に彩られた霊山の勇姿が印象に残っていた。
そして、(伊達市を訪れることがあれば、霊山、行ってみたいな)なんて妄想していたのだった。
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こうして、活まちコラムで知ったまちを活まちコラムをなぞるようにして実際に歩いてみる。
平面で捉えていたまちが、立体的に私の方に立ち上がって現れる。そして実際に五感を駆使してそのまちを体験していく。
名峰・霊山の登山は楽しかった。しかし思いのほか大変でもあった。
登山開始早々に道に迷ったり、私は動画を撮るのに夢中になるがあまり、わき道から転げ落ちてしまったりと、結構なハプニングが続出ではあったが、一緒に付き合ってくれた同僚に助けられた。
ひとりでなくて良かった!を実感した旅でもあった。
ちなみに。
転げ落ちた私を必死に引っ張り上げてくれた同僚のひと言が忘れられない。
「もぅ・・・・山をなめちゃあかん、って言ったでしょ」・・・おっしゃるとおりでした。
そして、登山のお供にした「いちごサイダー」。無事に名峰・霊山の山の上、風にあたりながら堪能した。
歩いて疲れた身体にサイダーの甘みが心地よく沁みた。赤の可愛いパッケージにも癒やされた。
こういう楽しみ方、良いかも。登山のお供にいちごサイダー。
朝の9時に登山開始して、無事下山したのが13時を大きく回っていた頃。
序盤で道に迷ったことにより、当初の予定から下山時刻が大幅にずれてしまった。そんなこともあってか、登山入口にある駐車場に戻ってきたときには同僚も私も無言がち。
そんな、心身ともに疲れ切った我々を生き返らせてくれたのが、これまた伊達名物の美味しいものだった。
それは、道の駅りょうぜんを調べていて人気店と知ったのだが、実際いつも人が並んでいたお店「まきばのジャージー」の、アイスクリーム。
いろんなフレーバーがあり迷いに迷って選んだのが、いちごと小豆。
いちごはやはり伊達の特産ということと、いちごサイダーの好印象から。そして小豆は、地元のかたのオススメがあったから。
お味は・・・・大正解!どちらの味も本当に美味しかった。家の近くにこのお店があれば、足繁く通ってしまう!と断言できるほどに。
また食べたいな。また行きたいな。
次回の旅の宿題のように、再訪時の「やることリスト」もすでに作成している。
今回の旅は、道の駅りょうぜんに始まり、そして同じ場所で締めることとなった。
美味しいもので始まり、美味しいもので締める。贅沢な旅だった。
秋の行楽シーズンはこれから。
行きたいところリストに、この福島県伊達市、オススメである。
活まち出身の旅人W